日誌

2014年2月の記事一覧

「蟻の一穴」にこだわる(1月)

 先日、蒔絵組合の方々のご指導により、5年生が親子で輪島塗のパネルを製作いたしました。
とても素晴らしい仕上がりで、一生の宝物として飾っておけるような作品でした。
 校長室で蒔絵組合の方々から子ども達の学習態度がよかったという話を聞いている時、いつものように「校長先生、さようなら」と子ども達が校長室のドアを開けました。それは校長室にだけではなく、職員室や事務室にも同じです。
 蒔絵組合の方々は、その子ども達に感心しながら「おはようございますとありがとうが言えればいつ社会に入っても通用するわ」と話をされました。まさにその通りだと思うのです。
 学校や組織は、勉強や仕事ができる(スキル)ことを求めますが、実はそれより人格(徳)やコミュニケーションの部分がはるかに重要であり求められているのです。「To do goodよりもTo be goodのほうがより大事である」というのは経済学者のケインズの言葉です。
 うれしい話だけではなく、昨日(23日)の昼休みに緊急の全校集会がありました。
緊急の内容は、体育館の床に食べたガムが捨ててあったからです。たった一つ落ちていたガムのために遊んでいた子ども達を緊急放送で体育館に集めました。帰りの会での学級指導ではなく、緊急全校集会にしたのは以下の点からです。
  ・たった一つのガムでも危機感を持って対応しなければ少しずつ崩れていく。
  ・ダメなことは、教職員全員が同じスタンスで厳しく指導をしていく。
 ガムくらいとかうちの子は関係ないと思うかもしれませんが、学校全体の規律や雰囲気は「蟻の一穴」から壊れるのです。(大きな堤でも蟻の小さな一穴で崩壊してしまう)
 これくらいはいいとハードルを下げ始めると、限りなくハードルを下げざる得なくなります。そうなった時、生徒指導と学習は両輪ですから、勉強もわからなくなります。各教室を回ってみると、どの子も一生懸命にわかろうと努力しています。それは学習規律と生徒指導の上に成り立っています。
 3学期は仕上げの学期であり、基本的なこと(ベル着 忘れ物 学習規律 言葉遣い)などを再確認しながら、4月からの成長を感じて次の学年へ送りたいと職員一同取り組んでいます。
 各ご家庭でも基本的なこと(寝る時間 ゲームやテレビの時間)などを一緒に取り組んでくださるようお願いします。 
                                                                  校長 高野 勝
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