校長室便り
本当の才能とは「諦めない心」
『本当の才能とは「諦めない心」』
ある本を読んでいると,このような話に出会いました。会社の社長さんの話です。
ある靴のメーカーがアフリカに進出しようと2人の調査員をアフリカに派遣しました。
数日後,Aから連絡が入りました。
「社長!だめです。誰も靴を履いていません。」
その直後,もう一人のBから連絡が入りました。
「社長!大市場です。まだ誰も靴を履いていません。」
Aさんは,靴を履かない文化を目にして,靴を売ることを諦めたのです。
Bさんは,靴を履かない文化を目にして,諦めずに靴を売るチャンスと捉えたのです。
このBさんはアフリカ市場で大成功し,会社に大きく貢献しました。
今社会は,まさにBさんのような人材を求めています。
また,ある本を読んでいると『本当の才能とは「諦めない心」』という言葉に出会いました。自分の夢や目標が成就できる最後の砦が「諦めない心」で,先天的な才能より重要であるということだそうです。諦めさえしなければ,夢が叶う可能性は飛躍的に向上する。ほとんどの人が成就しないのは,途中で諦めるからだそうです。
「なかなかバリ勉ノートが進まない。」「なかなかシャトルランの回数が増えない。」「なかなか全校テストに合格できない。」「なかなか自分の思いを上手く表現することができない」など,上達が遅くて「自分には才能がない」と途中で諦めてしまい,前に進む努力をやめてしまっている子どもたちが多いのが現状です。
しかし,これは子どもたちの責任だけではありません。私は,「諦めない心」は,生きる力及び学力の一要素と考えています。そうであれば,子どもたちだけに委ねるのではなく,私たち大人も「諦めない心」で教え導くことをしていかなければなりません。
子どもたちに明確な目標やめあてを持たせる指導や支援を行い,達成感や成功体験,感動を数多く味わわせ経験値を積み重ねていく。これが,大人の責任ではないでしょうか。そうすれば,「諦めない心」が少しずつ身につき,子どもたちの本当の生きる力につながると思います。
明確な目標やめあてを持ち、諦めないで最後まで頑張ることのできる鳳至小学校の子どもたちを、私たちも諦めないで育てていきたいと思います。
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