2021年3月の記事一覧

3/11 かたつむりさん来校

 11日の朝は、かたつむりさんの読み聞かせがありました。今年度最後の来校です。今回は5人の方が来て下さいました。

 ちょうどこの日は、10年前に東日本大震災が起こった日です。4年生では、「つなみでんでこ はしれ、上へ」を読み聞かせていただきました。

 2011年3月11日。岩手県の海岸から400~500メートル地点にある、鵜住居(うすのまい)小学校と釜石東中学校の子どもたちが、午後の授業を受けているとき、地震がおきました。
その直後、小中学生600人が山への坂道を2キロにわたり走って逃げました。中学生は小学生と手をつなぎ、近くの園の園児たちをのせた台車をおしながら。ほとんどの子どもが津波から逃げのびた、「釜石の奇跡」といわれた実話です。これは、その実話をもとにした絵本です。

 主人公の小学生、「ぼく」のじいちゃんは、漁師。大槌(おおつち)湾の美しい海で魚をとって暮らしてきました。絵本からはいろんなことがつたわってきます。どこに逃げるか、一瞬判断に迷う先生。見つめる「ぼく」たちのまなざし。窓の外で中学生が逃げはじめたときの、教室の空気。
「車に、気をつけろー!」「川がわは、はしるなー!」と中学生が叫ぶ声。互いに励ましあいながら高台の“ございしょの里”へ、“やまざきデイサービス”へ、いや、もっと上の峠へ!避難場所がどんどん高くなっていく緊迫感……。

 親戚が被災し、釜石に通うようになった指田和さんが文を書き、本書はうまれました。昔から津波におそわれてきた東北地方には“つなみてんでんこ”という言い伝えがあります。てんでんこは、てんでんばらばらの意味。家族が信頼しあって、いざというときは、ひとりひとりがしっかり逃げる。けっして一家全滅などというつらくかなしい思いをしない、という意味がこめられているのだそうです。釜石ではこのとき、それでも多くの方々が亡くなりました。家も学校も何もかも流されました。伊藤秀男さんが描いた、圧巻の観音開きの絵の重みを、感じました。人間があらがえない自然災害。防災教育は、防災訓練だけではありません。いざというとき、じぶんのいのちをまもるのはじぶんだと、子ども自身が信じることが大事なのではないかと思います。
「いのちさえあれば、これからなんだってできるものな」
 ニッとわらった「ぼく」のじいちゃんの言葉と、描かれた海のうつくしさが、胸にしみます。いつか遭遇する自然災害を、いきのびる勇気が、心のどこかに、芽生える絵本でした。

 かたつむりの皆さん、一年間素敵な読み聞かせをありがとうございました。4月からもよろしくお願い致します。

3/10 3年ペタンク交流

 10日の午後、3年生は公民館で長生会の皆さんと、ペタンクで交流しました。長生会の方7名と3年生7名が混合で4チームを作り、総当たり戦で楽しみました。3年生は昨年学級レクでしたことがあったようで、最初は少し自信があったようですが、止めたいところにとまらないことがわかってくると、長生会の皆さんの上手さに感心しているようでした。

 みんな楽しんで交流できた素敵な時間となりました。長生会・公民館の皆様、本当にありがとうございました。

3/9 1・2年生和菓子づくり体験

 9日の3~4限目に、1・2年生は公民館で和菓子づくり体験を行いました。おきな軒の瀬戸さんが丁寧に教えてくれたので、難しいところもありましたが、低学年の子どもたちでも上手につくることができました。今回は、2種類の練りきりを作って持ち帰りました。味はもちろん、目でも楽しめるのが和菓子の良さです。今回を期に、和菓子をはじめとした日本の良さにも興味を持ってくれたらいいなと思います。

3/10 児童集会

 10日の朝は、児童集会でした。まず2つの表彰が行われました。

①日中韓書画交流展
 特等賞 6年 坂尻真輔さん(習字)
 入 選 6年 澤村 碧さん(習字)・3年 杉野萌々華さん(絵画)・2年 清間 杏菜さん(絵画)

②スポチャレいしかわ
 ベスト部門 シャトルボール 6年生の部 第3位 記録183回

 表彰の後、6年生がシャトルボールの技を披露してくれました。自分たちではなかなかできない6年生のプレーを、下級生は感心して見る姿がありました。
 最後に、縦割り班引継ぎ式を行いました。今年班長だった6年生と4月から班長になる5年生が、互いの言葉を伝え合いました。新たに班長になる5年生の姿に頼もしさを感じました。1年間がんばってくれた6年生に拍手!拍手!