日誌

校長室便り

「時間」を意識することの大切さ!

                          「時間」を意識することの大切さ!
                                                            校 長  滝井 陽一
 6月10日は「時の記念日」でした。この日は西暦671年 天智天皇の頃、日本で初めて時計(水時計)が作られた日だそうです。「時の記念日」は、「時間を大切にする意識を広める」ために、大正9年に制定されました。
 ある雑誌に、会社の経営者が次のようなことを言っていました。今の世の中、最も貴重な資源は「時間」です。
お金は失っても、また稼ぐことができますが、時間は失ってしまったらそれで最後です。
絶対に同じ時間は取り戻せません。この瞬間も、最初で最後なのです。
 学校は、まさしく時間と向き合う大切な場です。子どもたちは、毎日、時間を知らせる「チャイム」とともに活動します。その「チャイム」は、規則正しい学校生活を送るために必要なものです。しかし、それ以上に子どもたちの成長にとって大切な学びの場、体験の場を確保するための大切なものなのです。子どもたちにとっては、貴重な資源になります。

 本校では、「ベル着」を確実に行うことを大切にしています。つまり「ベル(=チャイム)」とともに授業や活動を開始することを目標にしているのです。そのためには、「チャイム」がなる前に、自分の席で授業等の準備をして静かに待っていなければなりません。そのための「ベル着」なのです。
 なぜ、「チャイム」とともに授業や活動を開始することを大切にしているのでしょう。
 授業は、1限「45分間」で行われます。
 例えば、6年生の国語は、国の定めた1年間の授業時数が175時間(45分間の授業をを175回行う)とされています。もし、「ベル着」ができていなく、いつも5分遅れで授業が開始されたら、いったいどれくらいの時間が無駄になってしまうのでしょう。
 5分間×175=875  
  なんと、875分間(約14.5時間)の時間が無駄になってしまうのです。この無駄は、時間を守れない子だけの問題ではありません。実は、「ベル着」がしっかりできている子がほとんどなのです。つまり、数人が授業に遅れてくることで、待っている子たちの時間までも無駄になってしまうのです。
 これだけの時間でいったいどれだけの学習や経験ができるでしょう。子どもたちの将来を考えますと、貴重な資源が失われ、とてももったいないですね。

 現在鳳至小学校では、ほとんどの学年、学級で「ベル着」が守られています。とても喜ばしいことです。今後も私たちが何気なく考えがちな時間を、子どもたちの成長を支える大切な資源であると捉え、指導・助言を続けていきたいと思います。

 さて、鳳至小学校では、その他時間に関わるきまりやルールがあります。夏休みまでもう1
ヶ月を切りました。貴重な資源を失わないためにも、夏休みまでに今一度お子さんと時間について確認していただければ幸いです。
【鳳至っ子のきまり】
 ①家庭学習の時間 1~2年生20分、3~4年生40分、5~6年生60分 以上
 ②1日に2時間以上テレビを見たり、ゲームをしてはいけません。
 ③LINE等SNSができる携帯機器ゲーム等は、夜9時以降親に預けます。
 ④夜は1~2年生は9時30分、3~4年生は10時、5~6年生は10時30分までに寝ます。

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今一度、子どもたちの生活習慣を見直してみませんか!

今一度、子どもたちの生活習慣を見直してみませんか!
                                                              校 長 滝井 陽一
 文部科学省は、毎年国内の小学校6年生および中学校3年生の全児童・生徒を対象とした「全国学力・学習状況調査」を行っています。学力テストと同時に実施した学習状況調査アンケートの結果から、学習習慣・生活習慣やメディア接触状況と学力との相関関係を明らかにしています。
例えば、ゲームやテレビの視聴時間、携帯電話・スマートフォンの利用時間が短い児童・生徒
ど学力テストの平均正答率が高い傾向が見られるということです。(因果関係は)
 鳳至小学校の子どもたち(6年生)の状況はどうだったのでしょうか。

※H28全国結果は、8月末に公開予定。H28本校結果は、自校集計。
 本校の状況は、昨年度に比べ改善は見られるものの、依然全国平均に比べゲームやテレビの視聴時間、携帯電話・スマートフォンの利用時間が大幅に多いのが現状です。
 その反面、鳳至小学校の子どもたちは、以下の結果からも分かるように「家庭学習時間」が全国平均に比べ増えつつあります。

※H28全国結果は、8月末に公開予定。H28本校結果は、自校集計。
 学習時間の増加はとても嬉しい結果ですが、心配なことがあります。
 テレビ視聴等やゲーム等との関わりの時間が多く、家庭学習の時間も多いことです。もしかしたら、その分睡眠時間が少なくなってきているのか? また、子どもたちの2極化が進んできているのか?今後、分析及び実態調査を進めていく必要があると考えています。
 テレビ視聴やゲームで遊ぶ状態が長く続けば、その他の行動をする時間は少なくなります。それが睡眠の時間か、勉強の時間かまでは個々の事情にもよりますが、いずれにせよ勉強にとってマイナスとなることは間違いありません。また、睡眠時間が減っても生活リズムは乱れ、寝不足で集中力も減退し、学力にはマイナスに作用します。実際、ゲームやインターネットのアクセスの時間を、勉強や睡眠時間など他の時間を削って確保しているとの実態は、多数の他の調査結果からも報告されています。
 ここで言えるのは、以上の調査結果をきっかけに、鳳至小学校の子どもたちの生活習慣を改めて見直してみることではないでしょうか。
 【鳳至っ子のきまり】
 ①1日に2時間以上テレビを見たり、ゲームをしてはいけません。
 ②LINE等SNSができる携帯機器等は、夜9時以降親に預けます。
 ③夜は、1~2年生は9時30分、3~4年生は10時、5~6年生は10時30分までに寝ます。
 ④10日、20日、30日は、ノーゲームデー、読書の日。
 学校全体を通しては、宿題の提出率、バリ勉の内容の充実、予習意識などの向上により、家庭学習の充実度が増してきています。このことをチャンスと捉え、今一度、「鳳至っ子のきまり」を子どもたちと確認し、家庭における時間を上手に使えるようになれないいですね。学校や習い事から帰った後の家庭生活のルーティン化が図られれば、子どもたちの心に余裕が生まれ、豊かな心、確かな学力、健やかな身体につながっていくと思います。ご協力お願いします!
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『家庭学習の充実』は、「学習力」「問題解決能力」を高める!

          『家庭学習の充実』は、「学習力」「問題解決能力」を高める!
                                                         
 「どうして家庭学習は大切なのでしょか?」


 毎年行われている全国学力・学習状況調査において、
 「家庭学習をしている児童は国語、算数ともに正答率が高い。」という結果が出ています。
 つまり家庭で、しっかり宿題や、学校の授業の復習、予習をしている児童は、学校の授業のみで終わっている児童より学習内容が定着していると、この学習状況調査から判断できます。
 このことは、スポーツでも同じことではないでしょうか。本来の部活動等の練習はもちろん、部活動等以外で隙間の時間を作って、自ら進んで地道な練習、努力をしている人は、本来の才能を開花させ県レベル、全国レベルへと成長していきます。
 家庭学習における努力は、地道な反復学習の一つであり、学習に関する子どもたちの才能を開花させるとても大切で必要なことと思います。


 子どもたちは、学校での勉強がよくわかると、勉強好きになります。ところが、学校では、学習内容が多く、授業時間数も限られており、くり返し学習の時間をとりにくいのが現状です。そのため、子どもたちは授業で学習したこともやがて忘れてしまいます。1度や2度学んだだけで、完全に理解することはなかなか難しいのです。
 授業中には「わかったつもり」だったのに、テストになるとできないことが多々あります。つまり、「わかったつもり」と「本当にわかった」ということとは違うのです。


 「聞いたことは忘れ、見たことは覚え、おこなったことは理解する」


 「本当にわかった」というレベルにまで高めるには、学習後すぐに復習し、自分の力でくり返しやってみることが必要です。だから、家庭学習が大切なのです。


 しかし、家庭学習の意義は、これだけではありません。
 子どもたちにとって家庭学習が当たり前になると、学習意欲が増し、「やらされる学習」から「自ら進んでする学習」に変容していきます。そのようになることで、子どもたちに計画性が身に付き、どんなに忙しくても隙間の時間を上手く作り出し学習するようになります。それと同時に集中力も身に付いていきます。つまり「学習力」が高まってくるのです。
 また、解き方の分からない問題にぶつかったとき、この問題に対して、理解できるまで、とことん向き合うようにもなってきます。この「とことん難問に向き合う姿勢」はとても大切で、子どもたちの「問題解決能力」を養うことになります。

 この「学習力」と「問題解決能力」は、子どもたちが大人(社会人)になったときに非常に役に立ちます。
 私たち大人(社会人)は、仕事でも、日々の生活でも、何か問題に直面したときは、自ら考え、ベストな方法見つけ、諸問題に立ち向かって、解決していかざるえないからです。
 だからこそ小学校の学習、特に自ら学ぶ「家庭学習の充実」こそが、「学習力」「問題解決能力」を高めることにつながるのです。そして生涯学び続けるエネルギーにもなっていくのです。
 このことが「どうして家庭学習は大切なのでしょか?」の本当の答えになります。
 
 輪島市では、『輪島市教育大綱』を作成し、この4月より施行されました。今後5年間の輪島市の教育の在り方が書かれています。その中で基本理念が以下のように示されています。

「チャレンジ&レスポンス」の精神に富み、
いかなる困難にもくじけることのない頼もしい人づくり


  「チャレンジ&レスポンス」の精神とは、社会におけるあらゆる困難を「社会からの挑戦」と捉え、その「挑戦」に対し「応戦」していく精神のことです。
 鳳至小学校では、今年度この基本理念に基づくいろいろな取組をしていきますが、まずは「家庭学習の充実」を図ることで、子どもたちが本来もっている才能を開花させ、本校の教育目標である「心身ともに、たのもしい子の育成」を目指していきたいと思います。
 保護者の皆様には、ご理解とご協力をお願いします。


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新年度にあたり!

平成28年度は
    「達成感・満足感」「自信」「目標」「自主性」をキーワードに!
                           校 長 滝井 陽一
  春の爽やかな風とともに、平成28年度がスタートしました。
  本日38名の新1年生を迎え、全校児童302名、全職員31名で本年度の教 育活動を進めてまいります。学年末・春季休業中は本校児童に係る大きな事故も
 なく、ご家庭の安全へのご配慮に感謝申し上げますとともに、お子様が元気にご入学・ご進級を迎えられたことを心よりお喜び申し上げます。
  入学式、始業式での子どもたちの様子は、緊張の中にも目が輝き、希望に満ちあふれ、たくさんの「わくわく」「どきどき」感が伝わってきました。職員一同、
 子どもたちのこの素直な気持ちや思いを一年間大切にしていきたいと強く受け止 めているところです。
  今年度も、昨年同様、学校の教育目標を『心身ともに、たのもしい子の育成』と し、『今日が楽しく明日が待ちどおしい学校 ~「わくわく」「どきどき」「感動」を根
 底に子どもの心に火をつける!~』 を合言葉にして、充実した日々の教育活動が 展開できるように努めていきたいと思います。
  本校の子どもたちは、もっとよくなりたい、もっと高まりたいという向上心を もっています。また、親や先生、友達に認められたいという願いをもっています。
 その思いや願いに応えるためにも、以下のように「達成感」「満足感」の得られる 場面を多く設定し、「目標」をもち、「自信」をもって「自主的」に取り組む子ど
 もたちの育成を重点事項として、学校の教育目標達成を目指していきます。
 
   【平成28年度重点事項】
     ・意欲的に授業・行事等に取り組む子どもたちに(達成感、満足感)
      ・大きな声であいさつし、自分を表現できる子どもたちに(自信) 
         ・自分を知り、より良い自分に挑戦する子どもたちに(目標、自主性)

     
  以上の重点事項に基づく教育活動につきましては、学校・学年だよりの発行、 授業参観・学校公開等の授業、運動会等の学校行事などで積極的に公開してまい
 りますので、お子様の頑張っている様子をぜひご覧ください。また、学級懇談等では、重点事項を基に、担任と保護者が情報交換及び実り多い意見交流を図って
 いただければ幸いです。
   本年度も、大切な302名の子どもたちが「自信と誇りに満ちあふれた鳳至っ子」になるようご協力・ご支援をお願いいたします。私たち自身も、鳳至小学校 は何事も「輪島で一番の小学校」と言われるよう精一杯頑張ります。
 
   [追記]  4月27日(金)に授業参観や学級懇談、PTA総会があります。保護者の皆様方には、改めてご挨拶申し上げたいと思いますので、公私ともお忙し
 い折ではございましょうが、万障繰り合わせの上ご参加くださるようお願いいた します。
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卒業にあたって!

卒業にあたって
                                                      校長 滝井 陽一
 49名の卒業生のみなさん ご卒業おめでとうございます。
 鳳至小学校の中心になり、たくさんの「感動」を与えてくれたみなさんに、心よりお祝い申し上げます。

 さて、4月から輪島中学校の生徒になります。中学生は、もう子どもではありません。でも、大人でもありません。自立した大人になるための準備の時期と思って下さい。小学校と違い、誰かが何かをすべてしてくれるのではありません。自分で考え、行動することで自分を一人前の大人にしていく、そのような輪島中学校での3年間となるのです。

 自分を自立した大人にしていくために、二つのことをお話しします。
 一つ目は「人間としての基本を忘れない」ということです。
 「人間としての基本」とは、社会生活をおくる人間であれば必ず身につけなければならない最低限のことです。
 古い中国の本には、「人間としての基本」の一番目は、「掃除や後片付けがきちんとできること」。そして二番目は、「あいさつや返事などを通して、いろいろな人と上手につきあいができること」、三番目は、「親孝行をすること」、続いて「お年寄りを大事にすること」、「関わってくれた人たちに感謝すること」、そして「友だちと仲良くすること」、と書かれています。
 どうですか。小学校生活の中でも実践してきたことばかりではないですか。是非、中学校三年間でさらに磨きをかけ、自立した大人になるための本物の基本として下さい。

 二つ目は、「夢や目標を持ち、それを実現するための基礎・基本を身に付ける」ということです。
 夢や目標を実現するためには、それらに関係する「基礎・基本」をしっかりと身に付けなければなりません。しかし、これがなかなか難しいのです。「基礎・基本」を身に付けるためには、地味で時にはおもしろ味のないことを、繰り返し繰り返し行わなければならないからです。
 基礎・基本が身につくと、ここぞというときに力を発揮することができます。そして、自分の目指してきた夢や目標が実現できる可能性が高まります。
 「努力する」という言葉がありますが、私は「基礎・基本」の練習から逃げないという意味と解釈しています。この「基礎・基本」を身に付ける大切さを理解し中学校生活を充実したものにして下さい。
 将来みなさんが、立派に自立し、この輪島市の発展に尽くす、素敵な大人になっていることを期待します。

 最後になりましたが、保護者の皆様にお慶びを申し上げます。お子さんは人生において最も多感な時期に入ります。楽しみの多い反面、保護者として悩むことも多いかと存じます。
 しかし、皆様の前向きに生きる姿が、必ずお子さんを勇気づけ、良い方向に向けていきます。お子さんが夢に向かう姿を、どうぞ温かく見守り導き、家庭でも笑顔と感動の花をたくさん咲かせてください。
 これまでいただきましたご厚情に深く感謝いたしますと共に、今後ともよろしくお願い申し上げます。

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