やすらぎ加賀教室の日誌
2018年1月の記事一覧
第4回事例検討会が行われました
1月26日(金)15:30~16:50、 加賀市青少年育成センターにおいて、講師に浅田伸史いなみえん所長・臨床心理士、県教員総合研修センターの高野伸一指導主事を迎え、加賀市内の高校・特別支援学校、関係機関等から25名の参加を頂き開催されました。今回もPCAGIP法による事例検討を行いましたが、過去の解決した事例について、学校はどのように対応支援すべきかを皆さんで考えてゆき、今後の参考にするという構成にし、事例は浅田所長に提供して頂きました。
事例の概況は、「死にたい」と友達に話していたAさんの欠席が続き、心配した部活の友達(グループ)が教員にどうにかして欲しいと訴える、という内容です。ある対応がなされたため本人や保護者は落ち着いており、その詳細を口外せずそっとしておいて欲しいとの希望だったため、事情を知らないグループは学校が何もしてくれないと勘違いし、焦燥感と不信感を募らせてゆきました。頻繁にLINEで連絡を入れるのですが、Aさんから全く返信がありません。Aさんは、そのメールが来ること自体も重荷になって辛くなっています。友人思いのグループを、どう指導すると良いでしょうか。
支援のアイデアについては、
・グループ全体でなく、個々の生徒を見て、「Aさんはしんどいようだから、止めよう」と伝え、それを理解して友達にもそうするように話せる生徒を見つければよい。
・学校関係者が集まり、情報を整理しアプローチを協議すべき。外部につなげるとか、顧問が何をすべきか、など。
・グループに「Aさんのために、学校に何をして欲しいのか」を訊くとよい。
・グループのやったことはAさんのためを思ってやったので、まずは受け入れてあげてから、学校と一緒にやることを生徒にも考えさせるとグループの成長にも繋がる。いつ、誰が生徒にあたるかなど、担任だけでなく学校全体で考えるべきである。もちろん、学校だけでなく外部専門機関にも繋げてゆくとよい。
等々、高野講師からの助言も含め多くのアイデアが出されました。最後に浅田所長からは今後の参考にしてほしいと、実際の学校がとった対応も紹介されました。参加された皆さん、どうもありがとうございました。