やすらぎ加賀教室の日誌

やすらぎ加賀教室の1年間

ようやく涼しくなりました


 今年も昨年よりは短い期間でしたが、暑い日が続きましたね!でも、今日は随分と涼しい日となりました。
 7月から来室して、切り絵などに取り組んできた生徒さんの作品を紹介します!
とっても器用に素晴らしい作品を次々と作り上げるので、感心しました!!
 
   ロウソクとグラスが見えますね・・・  
 
  タイトルは、「バースデーケーキ」です。
                         次は、何の花かな?
                
                           梅の花です!
         
       冬の花ですよ・・・
     
     スノードロップの回りに、雪の結晶があしらわれています。

      雪の結晶たち                                                                           
 これらは、ほんの一部です。
 これからも、いろんな活動に取り組んで行きましょう・・・・

令和元年最初の事例検討会を行いました

 6月28日(金)15:30~1:0 講師に原田克巳金大准教授、高野真一県教員総合研修センター指導主事のお二人を迎え、加賀市教育総合支援センター(のぞみ教室)F研修室を会場に開催されました。小中学校、高校、関係諸機関から19名の参加を頂き、最初に室長西田浩康加賀聖城高校長から挨拶があり、出席者の自己紹介と簡単な情報交換のあと、PCAGIP法による事例検討を行いました。

今回は、通信制高校に在籍する生徒の事例でした。家庭での育ちや現在の状況がかなり複雑であること、小中学校時に始まる不登校のきっかけなどの詳細が不明なことなど全体が分かりにくい事例でしたが、参加者の皆さんからは状況把握や整理に参考になる発言が多く出されました。支援については、まず「立場の違う関係する支援者が集まり、情報の整理をすること。」「本人の願いを確認して方策を考えること」、そして「変化の芽を見つけてあげて本人の努力を労い、次のチャレンジにつなげること。」などのアドバイスが出されました。講師のお二人から講評などを頂き、その後副室長竹中隆司加賀聖城高校教頭からの閉会の挨拶で終了しました。参加された皆さん、ありがとうございました。
        


 ***ところで、PCAGIP法とは?***

事例検討会というと、事例提供者にとっては「資料作成に時間がかかる」「厳しく批判される」というイメージがありませんか?このPCAGIP法は、「提供者を批判しない」「メモを取らず全員が参加する」ことがルールで、安全な空間の中でグループメンバーの相互作用から問題解決に役立つヒントを生み出し、事例提供者自身の持つ力を引き出していく場を目指す、新しい事例検討法です。情報は記録者が黒板にまとめてゆき、参加者は黒板が見えるように円陣を作ります。

まず提供者が口頭で簡単な説明を行い、次に参加者が順番に質問をして提供者がそれに答えていく中で事例をめぐる状況の全体像が整理され、事例理解の多様な視点が生み出されます。その中では提供者にとって予想外の新しい展開となることもあり、更に支援へのアドバイスなども発言され、提供者が取り組んでゆくヒントや力が生まれることを目指します。

PCAGIP法(パーソン・センタード・アプローチ・グループ・インシデント・プロセスの略、通称「ピカジップ」法)

梅雨の中休み

 今日も、青空がきれいな日となり梅雨の中休みでしょうか。先週末は強い雨で、菜園の草花や野菜たちがますます元気に成長しています。
スイカの実は、直径8㎝位に大きくなりました。
 

   キュウリやなす、ピーマンもどんどん収獲できています。
      
            坊ちゃんカボチャも太い枝を伸ばしています!
       
 
 今年からやすらぎ加賀教室にもSSWの先生が派遣されるようになり、各学校から相談が寄せられています。皆さん、SC(スクールカウンセラー)と、SSW(スクールソーシャルワーカー)の違いはご存知でしょうか?
 SCは「生徒本人の心の問題」に注目して問題の解決を図り、SSWは「生徒を取り巻く環境」に注目して問題の解決を図ります。SCは心理カウンセラーや臨床心理士が、SSWは社会福祉士などの専門の先生が担当されます。
 SCは、悩みを抱える生徒本人や保護者の相談に応じて、心の問題を解決できるよう支援します。SSWは、心の問題が生徒を取り巻く環境の影響であったり、またその環境が生徒の高校生活そのものに支障をきたす場合に悩みを聞き、更に行政や関係機関などと連携して、時には既存の制度を活用してその環境に対する問題解決に努めるものです。
 いろいろな悩みについて、相談をお受けしますので、教室に連絡してください。

清々しい日がつづいています

 6月に入り、梅雨入り前で、気温は高めですが清々しい日が続いています。衣替えも終わりましたが皆さんお元気ですか?
 やすらぎ菜園では先月下旬から、イチゴが沢山採れるようになりました。初物は5月20日の20個ほど、甘くてちょっぴり酸味のあるとても美味しいイチゴでした。その後も毎日のように15個ほど収穫しています。
     

  昨日はビタミン菜も収穫しました。以前間引きしてグラジオラスのプランターの 隅っこに植えていたものが大きく育っていました。
               
    このグラジオラスはひと月ほど前に植えたものですが、同じ日に植えたハブランサスもピンクのかわいい花を咲かせました。
   

   今日は、新たに図書を2冊購入しました。今話題の本です、皆さんはもう読んだでしょうか?
       

菜園に野菜を植えました

 長い連休も終わりましたが、皆さん生活のリズムが戻って来たでしょうか?
その連休明けの8日、暖かな皐月の日差しのもと、やすらぎ教室の菜園に野菜や花の苗を定植しました。
 キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、そして坊ちゃんカボチャ、黄色小玉スイカを植えました。
  
  まだ気温の低い日もあるので、キュウリやスイカなどは風よけの袋がけをしました。マリーゴールドはコンパニオンプランツとして、今年も植えましたよ。
        
   昨年から越冬したイチゴにも沢山の開花があり、早いものはもう大分実が膨らんでいます!  

         
                グラジオラスも、どんどん伸びています。
      
      4月末にビタミン菜の種を撒きましたが、1週間もしたら沢山のかわいい芽が顔を出していました!!


     ******** 皆さんにお知らせです  ********
     
       やすらぎ加賀教室に、SSW が来室することになりました。
       毎月2回、金曜日の午後2時から5時までおいでます。
       相談希望の際は、どうぞ教室まで連絡をください。
           ☛ TEL/FAX 0761‐72‐3220

桜満開

 今年は4月に入って少し寒い日が続いたせいか、開花がゆっくりだったので新学期が始まる日にも満開でした。
 聖城高校のすぐそばの熊坂川べりの桜並木も幻想的な桜色に包まれています。昨日は晴天で、本当に多くの人が散策していました。
  
          
   大聖寺町の「桜まつり」は13日から14日に行われます。それまで散らずにいて欲しい!
    
  グラウンドも桜で囲まれています。向こうに悠然と構えているのが、錦城山です。

           
            玄関に飾られた生け花にも桜が・・・

   やすらぎ菜園では、去年親株から取ったイチゴの小苗が沢山育っています。
   寒い冬を越えても元気一杯です。
              
    

      チューリップも蕾が膨らんでいます!
                 
      

  新学期に入って、環境が変わって落ち着かない人もいるでしょうね。困ったことや 
 心配なことがあったら、是非周囲の人に相談して下さい。
  やすらぎ加賀教室でもお話をきくことができますので、遠慮なく電話でもメールでも
 良いですからアクセスしてください。

 追伸:やすらぎ加賀通信4月号(127号)をアップしましたので、こちらもご覧下さい。      
   

いろいろ整いました

 もう弥生3月となりました。今日は、やすらぎ加賀教室のある加賀聖城高等学校の卒業式です。やすらぎ加賀教室が、ここに移転してきてやがて一年が過ぎようとしています。先月までに各部屋にエアコンがつき、また机が新調されて少しずつ、いろいろと環境が整えられてきました!
 全体に狭くて、十分な環境ではありませんが、それでも冷暖房が完備されたことと古かった机が新しくなったことは、とても嬉しいことで感謝しています。
            
            学習室の面談用の机です。角が丸くて、優しい感じになりました。
    
              
              職員室の机や椅子も新調して、全体が明るくなったようです。      

第4回事例検討会を開催しました

 1月25日(金)15:30~17:00、加賀市教育総合支援センター(のぞみ教室)2F研修室において、第4回の事例検討会をおこないました。講師に児童家庭支援センターいなみえんの浅田伸史心理主任、県教員総合研修センター教育相談課の前田真由美指導主事を迎え、市内各学校や関係諸機関から17名の参加を頂き開催されました。今回もPCAGIP法で進め、事例から支援の方向を皆で考える良い機会となったようです。

今回は、昨年度より欠席気味だったが今年度に入り欠席が増えている、高校2年生の男子生徒の事例です。学校では登校時には授業に参加し部活動にも楽しそうにしており、特に困り感はない様子ですが、家庭では何かと本人の気が休まらない状況のようでした。一つは祖父が認知症のため家庭が落ち着かないことがあったようです。しかし、祖父が入院してからも欠席は続き、本人も家庭も努力しているのですがなかなか改善が見られないようです。多くの質問から生徒の様子や家族のことが見えて来て、皆さんから支援のアドバイスが沢山出されました。

・家庭で本人を認めるように、エネルギーを充電できるようにするとよい。本人なりに考えている様子も見え、本人の中にエネルギーが溜まってくると登校できるようなので、家庭で充電ができるような関わり方をしてもらう。きつい言葉を言うと溜まりかけたエネルギーも一挙に消えてしまうので、使わないようにしてもらうと良い。

・本人が前向きになっていることを評価して伝えると良い。その際、可視的データなどで分かり易くしてあげる。家族にもそうしてもらうように伝えると良い。

・前向きになっていることを評価してあげることが大切。自分でどのくらいキャッチ出来ているのか気になる。本人が、自分がどのくらいできるようになっているのかを知ることが大切。何が効いたと思うか、どこを頑張ったのか訊いてみるのも良い。

・中学校でSCと関わったことを良い経験として、今も生かしているのが良い。

・担任が上手に関わっている、SCとの関わりも良い。家庭への支援という点でSSWの活用もして欲しい。母や祖母もSCと関わっていくこともよい。

・中学校との連携も必要、未然防止のためにも中学校時の情報を活用すると良い。

 最後に事例提供者からの、「今回祖父のことに気づくのがとても遅くなってしまった。もっと早い段階でどうかできなかったのか(と残念だ)。違和感はずっとあったが、気づけなった。」という感想に対して、
講師より

・何も聞かずに気づくのは無理。学校の先生が家庭のことを聞くことに抵抗があることはよく理解できる。SCとしての経験から、本人に何かあったら、「最近、何か変わったことはありませんか?」と、普段と違うこと、気づいたこと、良いことも(含めて)悪いことも拘わらずに訊いてみると良い。

・「違和感」を感じたその時が契機である。前年度の担任や中学でのこと、家庭のことなど情報を仕入れるとよい。との助言を頂きました。 
 
参加された皆さん、ありがとうございました。

        
         

どんどん読んで!!

 今年度の図書を購入しました。どちらかと言うと教員向けのもの、生徒向けのものがありますが、もちろんどの本も読むことができますよ。
 一部を写真に撮ってみました、気になる本があったら、どんどん手に取ってみて下さい。もちろん、今までの蔵書も沢山あります。