やすらぎ加賀教室の1年間
ゆっくりできます!
やすらぎ加賀教室は今年度ここ加賀聖城高校に移転しましたが、以前のような広いスペースが無く、リラックスできる場がありませんでした。そこで、先月学習室にソファを購入しました。一個ずつ外せるタイプなのでレイアウトも変えられます。それに、何といっても「ゴロっと横になることもできる」タイプのものです。
通ってくる皆さんにくつろいでいただけると思いますので、どうぞご利用下さい。
第3回事例検討会が行われました
11月30日(金)15:30より、加賀市教育総合支援センター(のぞみ教室)2Fにおいて、講師に金沢大学の原田克巳准教授、県教員総合研修センター教育相談課の高野真一指導主事を迎え、市内各学校や関係諸機関から16名の参加を頂き開催されました。今回もPCAGIP法で進め、学校現場だけでなく、家庭支援や専門機関からの視点など多様な意見やアドバイスが得られた貴重な会となりました。
事例は、中学1年男子生徒が夏休み前から文具などに悪戯されていじめを受けていると訴えて来るが、色々調べてみても客観的に他の生徒が行っているという様子が全く見られず、また、本人に状況を聞いていると矛盾する点も多いことから、自作自演ではないかとも考えられる、という内容です。質問の中で父との関係、担任との関係、学校内の連携などについて様々な点が再認識されてゆき、支援のアドバイスが沢山出されました。
・安全安心な場が必要。クラス全体への指導を行い、安心感のあるつながりを作りだすとよい。意図的に指導していくことも必要だと思う。
・家でも学校でも本心が出せないのかも知れない。でも家でも学校でも頑張っているのを誰かに認めて欲しいと思っているのかも知れない。担任との関係は良くないとのことなので、SCや関係のあまりない教員が関わり、心の中を探りつつ心をほぐしてあげるとよい。
・担任の主観がクラスにも教員間にも強く影響しているのが気にかかる。部活顧問や学年主任など、彼を認めてくれる関係を持てる人に協力を頼むとよい。
・いじめの被害に遭わないような手立てを施す。例えば教室移動の際に、本人の荷物を預かるなど。被害に遭わないし、先生は自分のことを構ってくれていると思えるはず。
提供者からは、「生徒が承認感を持てる環境を作ることが大切と考えられるので、他の生徒との安心感のある学級経営という点でも、頂いたアドバイスを担任に伝えていきたい。」「カウンセリングを勧めたが、“なぜ自分が!”と言うので“少し体調が悪いそうだから、そのことを心配している”ということでSCへつなげたい」との感想がありました。
最後に高野指導主事からは、「先生が困っている子」は、『実は本人が最も困っている』。いじめの事象だけを見るのではなく、生徒本人の話をよく聞いてから対策を考え、それを保護者にきちんと伝えて、一緒に考えてゆく姿勢を示すのが大切。保護者の期待感をいったん受け止めた後に、これからどうしたらよいか一緒に考えてやって行きたいと伝えるとよい、との講評を頂きました。
随分と寒くなってきましたね
元の株はとっくに片付けてしまいましたが、このトマトは元の株から挿し木したものです。まだまだ実が沢山なっていますが、寒いので実は取って株は片付けました。
青い実もナイロン袋に入れて数日経つと、赤く熟して甘くなります!
落花生は掘ったあとすぐに塩ゆでして皆で食べました。
暖かくて柔らかいピーナッツもおいしいです。
サツマイモは定番の「紅あずま」と、ねっとりした甘さで人気の新品種「紅はるか」を栽培しました。どちらも未だ試食していませんが、楽しみです。
8月に苗採りをしたイチゴを、畑に定植しました。
通室している生徒は、毎回学習に熱心に取り組んでいます。
一緒にサツマイモでお菓子作りしたいです!!
加州大聖寺藩参勤交代ウォーク練習歩行会
やすらぎ加賀教室では、いつもお世話になっている金沢大学の原田先生の研究室にもご協力をお願いして、9月3日の練習歩行会に、大学の学生さん達にも参加して頂きました。もちろん、来年夏の本番にも大勢の参加を期待しています。
出発の前に聖城高校の生徒と一緒に記念撮影をしました。この後、金沢市四高記念公園から松任まで、皆さんでタスキをつないで歩きました。
第2回事例検討会が行われました
今年度第2回の検討会は、9月14日(金)15:30~16:50 加賀市教育総合支援センターにおいて、講師にファミリーステーションいなみえん心理主任の浅田伸史さんを迎え、加賀市内の小・中・高・特別支援学校、関係諸機関等から20名の参加をいただき開催されました。
まず自己紹介や簡単な情報交換を行い、その後PCAGIP法による事例検討を行いました。PCAGIP法が初めての方もすぐに慣れ、運営もスムーズに進めることができました。参加された皆さんも積極的で、活発な検討会になりました。
今回は高校1年生の男子生徒で、学校には休まずに登校できているが授業になかなか出れず、保健室で過ごすことが多くなり、このままでは進級が危ぶまれるという事例でした。
授業に出ると頭痛や発汗が起こりいつもしんどいと訴えます。集団の中で疎外感があり自分から話せない、今の状況から将来を描くことができないとも訴えています。家庭でも気が休まらず部屋に閉じこもってしまう、高圧的な父や兄とは会わないようにし、母親や姉とは仲が良いとのことでした。彼の状況について、質問とその回答を聞きながら、皆さん多くのアイデアに気づくことができた様です。
支援のアイデアについては、
・自分の状況を把握できているのは強みであるから、服薬や出欠のコントロールをやってゆく。
・家族、特に父や兄に本人の状況を理解してもらう必要がある。
・自己肯定感や有用感を高めるため、学校での頑張りや友人との関わり、教師からの評価など、今出来ていることを認めてあげることが必要。
・家の近くで、気の合う姉とアパートで二人暮らしをすると良い。
・生活リズムの改善のために動物を飼ったり、体調日記をつけると良い。
最後に浅田先生からは、自身が評価されることへの理解を深めること、体験の言語化に取り組ませることや、実現可能性の少ないことでも拘らずに提案してゆくことが大切である、との講評を頂きました。
参加された皆さん、ありがとうございました。